田中富子さん「オリーブオイル講演会とテイスティング」の報告

11/28(火)、大使館多目的ホールにて、日本人会文化部・活性化対策部の共同企画「田中富子さんオリーブオイル講演会とテイスティング」を開催しました。
講師は日本人会員でオリーブオイルコンサルタントの田中富子さん。ハエン大学のオリーブオイルエキスパートコースを修了され、
オリーブオイルの著名国際コンクールの審査員もされております。当日は、オリーブの枝葉・新物のオリーブの実と様々な新物のオリーブオイルボトルを持ってきていただき、オリーブオイル関係の書籍なども多数見せてくださいました。

講演の内容は、田中さんのプロフィール紹介から始まり、オリーブ樹の特徴、栽培地域とその歴史、栽培面積と生産量、品種と特徴、原産地呼称と地理的表示保護制度、そしてオリーブオイルの搾油方法をご説明いただき、オイルの成分や官能見地、分析、酸度や色素、各油脂と健康への影響と効果、オイルを選ぶ時のポイント、料理とのマリアージュ、熱への耐久性についても詳しく教えていただきました。

そのあとテイスティングとなり、4種類のオイルサンプルを前に、それぞれのかおり・味・後味、かおりと味を表すための表現例、そして欠陥オイルとはどのようなものかをご説明くださいました。

普段から見聞きし調理にも使うオリーブオイルですが、これほどの奥深く、品質を守り不正を防ぐための様々な制度や厳格なコントロールがあること、勉強することがいっぱいあることに皆さんも驚かれ、熱心にメモをとっていらっしゃいました。

オリーブオイルは自然の恵みだからこそ、一つ一つに個性があり、特徴がございます。大地と農家と生産者の努力の結晶の黄金のしずくです。

参加者の皆様、講師の田中さん、協力くださった大使館の皆様にお礼を申しあげます。
文化部長 石丸佳代子

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