Galería Loewe 招待見学会 開催のご報告

スペインには高品質の製品を送り出す歴史あるメーカーがたくさんあります。みなさんもそれぞれ、とっておき・お気に入りの、あるいは記念の、思い出深い、それぞれの Made in Spain をお持ちではないでしょうか。

去る11/23(土)、1846年創業の高級革製品・服飾メーカーであるロエべ・グランビア本店より日本人会へ、地下にオープンしたギャラリーへ招待を頂き、見学説明会の開催となりました。グランビア本店は1939年オープン、ロエベの店舗の中で世界で最も古いもので、建物自体も歴史的価値があり、マドリッドの中心・グランビアに位置し、あまたの20世紀のハリウッドスターや文芸家もこの地を訪れてきた歴史の証人でもあります。

地下ギャラリーでは、数ヶ月おきに内容を変え、歴史的なコレクションを展示したり、ロエベがコラボレーションするアーティストの作品展を開催したりしています。このたびは過去のショーウィンドウを時代順に復元し当時の社会状況・アートのムーブメントを説明するとともにその時代に合わせて生み出されたバッグや服飾のコレクションの展示の見学となりました。

ご家族は盆栽も手がけられるほどの親日家、店長のMalu Celemínさんの丁寧で温かいおもてなしに満ちたご案内と解説で、1943年から2016年に至るまで、その時々を映し出してきたショーウィンドウ、バッグ、シューズ、コート、ドレス等を数々を説明していただきました。当時の社会状況、素材の仕入れや流通、新素材の開発、消費生活スタイルの変化と、それぞれの時代に活躍したアーティストとのコラボレーション、そしてそれらのアーティストたちが何を考え何をイメージし、何を表現していきたかったのか、一つ一つを解説いただき、すっかり美術館で芸術作品を鑑賞するような、奥深い一時を過ごすことができました。

アーティストと卓越した職人が協力することにより、一つのものに命が吹き込まれます。さらにそれを尊び、喜びを感じてくれる受け手に渡ることにより、時代の息吹は後世まで引き継がれていくという、過去・現在を旅し、未来を見渡せるような貴重な機会でした。

参加くださった会員の皆さま、店長のMalu Celemínさん及びスタッフの皆さまに、お礼を申し上げます。

文化部長 石丸佳代子