「風呂敷・手ぬぐい講習会」の報告
マドリード日本人会文化部主催にて、2022年11月15日(火)に、日本人会会員でスペインにおける日本文化の普及に長く貢献してこられた貴志栄子さんをお迎えして「風呂敷・手ぬぐい講習会」を大使館多目的ホールにて開催いたしました。 コロナウィルスの影響以降、久方ぶりのオフライン行事となり、18名の参加をいただき、うち10人がスペイン人という豊かなメンバーとなりました。 当日は貴志さんの明るく楽しいトーク、わかりやすい解説と楽しい実演でいっぱい。一枚の布であらゆる物がエレガントに包めてしまいます。 風呂敷の紹介、ご祝儀やギフトの包み方とそれらの差しあげ方のマナーから、ボトル、すいか、本2冊、それぞれを説明の通りに包んでいけば、持ち手もあるバッグに早変わりすることも教えていただきました。 風呂敷は入れるものに合わせて大きさも形も調節できる万能なマイバック。表と裏を使い分けて、絹やレーヨン、木綿など、装いに合わせて華やかにもシックにも実用的にも、様々な表情が楽しめます。参加者の皆さんもすぐにコツを飲み込まれ、それぞれのグッズを次々と綺麗に包まれ、ご自分でもその出来栄えにびっくりなさっていました。 続いて手ぬぐいについても教えていただきました。その歴史と使い方、なぜ端が切りっぱなしなのか、新品から古くなった最後まで使い倒せ、厚紙などを土台に敷いて包みあげればも小さなかごへも早変わりという万能さ。デザインも豊富で飾るだけでも楽しくなります。 風呂敷も手ぬぐいも、結ぶ時は基本は、美しく、解けにくく、でも解きたいときには易しく解ける魔法の真結び。しかも用が終わればたたむだけで場所もとりません。目に美しく使うのも楽しく環境にも優しい日本の伝統の一つですね。 本行事には国際交流基金のご協力で手ぬぐいを数点提供していただきました。参加者の皆さんにくじでプレゼントとなり、当選された方にはどうぞご愛用いただければ幸いです。 あわせて、開催場所を提供してくださいました日本国大使館に、この場にて改めてお礼を申し上げます。/ 文化部長 石丸佳代子














